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書籍
> 村山知義童画集
婦人之友社編 定価1785円(税込)
B5判変型 上製 44頁
ISBN4-8292-0483-4
心を解き放ってくれるファンタジー
子どもたちへ夢をととけます…
知義の個性あふれる童画の世界が絵本になって甦りました。
絵雑誌『子供之友』(1914年~1943年発行)のスーパー
ヒーロー、3びきのこぐまさんで人気の高かった知義の20
作品を収録。明快でモダーンなタッチの知義の絵と、籌子
のユーモアあふれるリズミカルな文。多くの子どもたちに
夢を与えた、名コンビの作品は、時代を超えて輝きます。
「虫」 虫 虫ガイル ドンナ虫 名ナシ虫………
「おかざりお菓子」 そらそら出来たじ、おかざりお菓子が………
――目次――
しゃせい/オランダの子供/虫/
コイヌ/せいの順/おかざりお菓子/
あめがふってくりゃ/いぬの洋行/
わたしは じゃがいも/こままわし/
ぼくらのばしゃ/走る/あめ/風/
センタクシヨウ/馬をひいて/
お人形のびょうき/うさぎのとこやさん
チュウちゃんのおたんじょう日/
ぽっくりきのくつ
作者 村山籌子・村山知義プロフィール
お話の村山(岡内)籌子(1903~1946)は、自由学園卒業
後、『婦人之友』記者となる。『子供之友』に童謡、童話、
詩などを発表。
絵の村山知義(1901~1977)は、学生のころから絵雑誌
『子供之友』に斬新な挿絵を描く。自由奔放な空想と、ユー
モアにあふれた表現は、TOMとサインされた作品で、多く
の読者を魅了。また、演劇・戯曲・演出家としても広く活躍
した。
2人は1924年に結婚。その家庭から優れた共同作品が数
多く生まれた。
推薦の声
池内 紀(ドイツ文学者)
TOMがもどってきた。赤い帽子の女の子や、ジャガイモ紳士や、オカッパの少女や、ラッパ吹きの少年たち。
何年、いや、何十年ぶりだろう。七十年、それとも八十年? しかし、ちっとも古くない。洗いたてのハンカチの
ように清潔で、磨きあげたガラスのように澄んでいる。はじめて見たのに、幼いころの夢の風景のようになつか
しい。
TOMは「ともよし」のトムだが「トム・ソーヤー」のトムでもある。いたずらと冒険が大好きで、正義感の強い、
あのみなし子トムだ。「親指トム」のトムでもある。北欧生まれの風の子トムだ。さらに「トゥモロウ」の略でもある。
村山知義はたえず明日と未来を念じていた。最初の仕事が童画だった。おおかたが一九二〇年代に誕生した。
ここには二十世紀の青春がスカートをつけ、半ズボンをはいている。かくれんぼうのあと、小走りで二十一世紀
へやってきた。
木坂 涼(詩人)
知らぬ間に 呼吸を共にするように
頁の中にいる 『村山知義 童画集』
モダンな個性が蘇った ことばのリズムを引き連れて
しゃっしゃか写生 虫むし青い 子犬が次から次からぞろぞろ
せいの高い子低い子どの子 じゃがいもさんのお通りだ!
永遠の子どものうなじ お椀ですくいあげたような
やわらかい輪郭の子どもの世界 構図に 衣装に 色合いに
あこがれ おとぼけ すこし さびしいモダニズム
懐かしいだけに終わらない 叙情の寸描 大胆さが 素朴の豊かさにいつか通じて