明日の友235号 夏

表紙:大野八生
発売日:2018年8月4日
価格:713円(税込)

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■編集後記 ←234号 初夏 236号 秋→

 

235号の表紙は、きれいな色のフルーツがふんだんに入った冷たい水が爽やかです。 例年になく厳しい暑さが続いておりますが、絵柄の涼やかさが少しでもみなさまの暮らしに届きますように。

生活特集

身近な人を亡くした時
知っておきたい その後の手続き

家族を看取り、亡くなったあとの手続きは残された家族、多くは高齢の妻もしくは夫、子世代が担います。
悲しみの最中から、行わなければならない多くの手続きを、少しでも負担を軽くして、前を向きながら進めるために、経験者の話や専門家の方と考えました。

 

STORY1
夫が安心するような生き方を 犬伏寿美さん
54年間を一緒に過ごした夫を3年前に送りました。悲しみにくれた3日目に、このままでは彼が悲しむのでは?と、夫はどんな時に嬉しそうだったかを考えました。


写真:佐藤克秋

食事の時に笑いながら言った「美味しそうに食べるね」の言葉を思い出し、夫が安心するような生き方をしようと一人でいても楽しくを心がけ、食事のときは彩よく食卓をととのえるようにしました。

「その後」の暮らし 私のルール

  1. 予定を立てて日々を充実
  2. 人のための時間を持つ
  3. 食卓を彩りよくととのえる

 

STORY2
晩ご飯を一緒に食べましょう あびこシングル夕食の会
伴侶を送ったあとの生活で、一人の夕食が寂しく感じることから誘い合って4年前に始めた会。72歳から92歳までの4人が月末の金曜日に集まり、夕食を共にします。2014年からはじまったこの会も30回になりました。

「その後」の暮らし 私のルール

  1. 月に一度の夕食会を大切にする
  2. エンディングノートをつけ、リビングウィルを明らかに
  3. 今の時間を楽しんで生きる

写真:佐藤克秋

 

STORY3 日常生活の中で身辺整理を 前 みちさん

STORY4 3カ月かけて少しずつ 羽鳥博子さん

 

死後の手続きはあわてずに
辻村 潤 氏(司法書士)にきく

 

平和

はじめまして、ちひろさん。――未知のちひろ発見

いわさきひちろ生誕100年。ちひろ美術館(東京・安曇野)では7組の作家とコラボレーションした「Life展」を展開中。ちひろの絵は、どんな可能性にひらかれるでしょうか。
インタビュー 松本善明さん/着るをたのしむ spoken words project(ファッションブランド)/ひろしま 石内 都(写真家)
いわさきちひろ生誕100年 Webサイト⇒ https://100.chihiro.jp/

 

対談

旅の醍醐味 『いのりの海へ』出版記念講演会より

渡辺憲司(自由学園最高学部長)
酒井順子(エッセイスト)

写真:境野真知子

2018年4月に自由学園明日館講堂で行われた、渡辺憲司さんと酒井順子さんの講演会の模様をおつたえします。

健康特集

首の痛み、手足のしびれ

青山龍馬(東京歯科大学市川総合病院整形外科講師)
首(頸椎)の重要な機能は頭を支えることですが、それ以上に、首を回して物を見たり、うがいをするために上を向いたりと、上下左右に日常的に自由に動くことが求められます。それだけに複雑で繊細な構造をしています。加齢による頸椎の不具合を訴えて、整形外科を訪れる方は決して少なくありません。なぜ痛むのか、その原因から、最新の手術までをお話ししましょう。

目次

生活特集

008 身近な人を亡くした時
知っておきたい その後の手続き

 

STORY

010 夫が安心するような生き方を 犬伏寿美さん
015 晩ご飯を一緒に食べましょう あびこシングル夕食の会
024 生活の中で身辺整理を 前 みちさん
025 3ヵ月かけて 羽鳥博子さん
018 死後の手続きはあわてずに 辻村 潤
020 必要書類一覧表

 

死後の手続きで負担を減らすために

026 しておきたい ランキング
028 Q&A 戸籍謄本取り寄せ・実家の相続

 

アンケートから

009 手続きで大変だったこと
013 手続きは誰としましたか?
014 思いがけないこんなこと
022 元気になるきっかけとこれからすべきこと

 

 

平和

032 生誕100年
はじめまして、ちひろさん。
未知のちひろ発見

 

 

対談

040 旅の醍醐味
『いのりの海へ』出版記念講演会より
渡辺憲司 自由学園最高学部長
酒井順子 エッセイスト

  

健康特集

065 首の痛み、手足のしびれ
青山龍馬 東京歯科大学市川総合病院整形外科講師
066 加齢による首や首回りの痛み
069 頸椎の病気いろいろ
072 診断と治療(最新の頸椎の手術)
075 体験記
076 あすのとも談話室
財布や通帳を盗られたといいます 數井裕光
044 旅・もの・出会い
まちにひろがる美術館
――青森県十和田市
030 手放せないもの
きんとんの「打ち水」 金塚晴子
080 みんなのかいご
日常動作がらくになる身体づくり④
全身編 本来の動きを引き出す 岡田慎一郎

 

006 しぜんの仲間たち
プレーリードッグ 小原 玲
054

料理
内山家の夏のごはん 内山 晟

写真:鈴木正美

062 つくる
思いたったらつくれる香り袋 桐原春子
084 快適生活を支えるグッズ2
“ジッパーバッグ”活用術 橋本麻紀
088 人生百年学のすすめ
老いて歩けばベンチが欲しい 樋口恵子
090 こんな本をひらいた
戦場へ行った女たち 村田喜代子
092 随筆
財布 森 武生
096 あの歌をプレイバック!
恋のバカンス 本城和治
098

毎日のヨガ
今日が一番若い日 セティ秀子

「DVD 今日から始める!体と脳に効く椅子ヨガ」⇒

 

100 頭の体操をしましょう
102 明日の友歌壇 松坂 弘選
104 明日の友俳壇 黒田杏子選
078 増えています キャッシュカード詐欺
095 定期購読のおすすめ
106 バックナンバーのご案内
107 明日の友アンケート
109 読者のたより
112 読者の投稿 戦後73年 あの日を忘れない
115 お知らせ・募金箱
116 編集後記・次号予告
053 読者の集い 国立劇場歌舞伎観劇会へのお誘い

編集後記

西日本に甚大な被害を与えた豪雨、そののちの猛暑に、被災された方々が日常生活を取り戻すまでの厳しい道を思います。死傷者の多くが高齢者とのこと。戦後、戦争のなかった日本では平均寿命が延びました。異常気象による災害を前に、戦争(核)同様に環境問題も人類生存に大きく関わっていると思いました。今号の読者投稿と合わせ、今をいかに生きるべきかと問われる思いです。被災地ばかりでなく、酷暑の中、皆さまの健康が守られますようにと願います。

■明日の友編集部へのメッセージは asunotomo@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今号のレシピ

【内山家の夏のごはん】
アボカドとトマトのサラダ/アボカドのわさび醤油和え/たこと胡瓜の柚子胡椒風味/モツァレラチーズ奴/ピーマンの肉詰め/もやしの辛子醤油和え/焼き鯖の香味野菜のせ/にらと小海老の炒めもの/にら奴

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