年間の掃除プランを考えてみる
[モノと暮らしのストーリー・井上めぐみさん 01]
井上さんの掃除の年間計画表。『Diary for simplelife』(小社刊)の計画ページに記入している。
家事代行の仕事を始めて13年。3人の子育てをしながら、掃除のプロとして活躍する家事のスペシャリスト、井上めぐみさん。何かをするついでの1~2分で、ハタキをかけたり、汚れを拭いたり、簡単にできる毎日の「ついで掃除」を推奨しています。掃除が苦手な人の心をフッと軽くしてくれる、掃除についての考え方や道具について、お話をたっぷり伺いました。
(文・赤木 真弓/写真・山口 規子)
年間の掃除プランを考えてみる
井上めぐみさん(クリンネスト1級)
井上さんに伺うと、掃除が苦⼿という⼈は、⾃分だけの掃除プランを⽴ててみるのも⼿だといいます。
「最初は張り切ってスケジュール帳にあれもこれもと書いてみて、途中で忙しくなってできなかったということでもいいんです。
例えば、私は家の周りや花壇の草むしりをしなくてはと冬以外の毎月予定に入れてますが、草むしりは夏前に一度しっかりやっておくと後が楽なのですよね。エアコンのフィルター掃除も使う前に掃除をしないといけないので、春や秋は特にしなくてもいい。年間を通して、理にかなった時期があるんです。
忙しいとなかなか考えられませんが、⼀回やってみ て、そこで⽴ち⽌まって考えてみると、わが家のプランが定まってくる。うまくいったらその次の年も同じようにして、うまくいかなかったところは変えて。それを諦めずに続けていくと、毎年よくなっていくと思います」

(年間そうじ予定リストの一例)
何のために掃除をするかは、どんな暮らしをしたいかから逆算して考える、と井上さん。
「何のために掃除をするのかを考えてみると、清潔を保ったり、居⼼地よく過ごせる快適な空間にするためだと思いますが、減点⽅式にするとできなかった思いが残ってしまい、掃除が嫌になってしまいます。
私は家族で過ごすリビングはいつもきれいにしておくと心がけていますが、⼦どもたちの部屋は本人に任せるようにしてきました。全部の場所を同じように掃除する必要はないんです」
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ぜひご覧ください。
(2025.05.14)
次回からは、インタビューと併せて愛用品をご紹介いただきます。
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井上めぐみ いのうえめぐみ
クリンネスト1級、整理収納コンサルタント。大手家事代行会社のスタッフとして高い技術を提供すると共に、スタッフの新人研修なども行う。東京第一友の会会員。著書に『汚れが落ちる、心が軽くなる 「ついで掃除」できれいが続く』(小社刊)