婦人之友5月号 「食の来た道」岩手県二戸(にのへ)の雑穀料理から もう一品(2015/4/10)

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岩手県 二戸 にのへ 雑穀料理

婦人之友5月号「食の来た道」でご紹介した二戸の雑穀料理。記事に載せられなかったもうひとつの雑穀、アマランサスを使ったレシピをご紹介します。アマランサスは5000年も前からアンデス地方で食べられていたヒユ科の雑穀。ミネラルが豊富でアミノ酸のバランスもよいことから、日本では30年ほど前から岩手県を中心に栽培が広がりました。

 

アマランサスの圃場(岩手県軽米町) 赤い穂が美しいアマランサス畑(軽米町) 201504_shokunokitamichi_amaranthus_01アマランサスの粒。実際の粒は直径1~1.5mm程度。

[写真提供]岩手県農業研究センター県北農業研究所

 

かぼちゃニョッキのアマランサス入りトマトソース煮

岩手県北部の郷土食「ひっつみ」とイタリア料理の「ニョッキ」。どちらも小麦粉をこね、一口大にして茹でる点では同じですね。イタリアではじゃがいもを混ぜることが多いそうですが、畑のかぼちゃを使ってみたら、きれいな黄色のニョッキができました。トマトソースにアマランサスを加えてとろみをつけました。粒が細かいので、洗う時に流さないように注意します。(二戸市足沢 岩手山つせさん)

 

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[材料]4~5人分
[ニョッキ]かぼちゃ400g  小麦粉(薄力粉)100g 卵黄2個 塩、こしょう
[ソース]アマランサス1/4カップ(100mlの水で炊く) トマトピューレ200g 玉ねぎ150g  にんにく、しょうが1片 オリーブオイル大さじ3 塩小さじ1

 

  1. アマランサスを小鍋で炊いておく。(沸騰したら弱火で。炊き時間は10分ほど)
  2. かぼちゃの皮をむき、適当な大きさに切って蒸し、熱いうちにつぶしておく。
  3. つぶしたかぼちゃに、卵黄、小麦粉、塩、こしょうを加えて混ぜ、よくこねる。
  4. 30分ほど冷蔵庫で寝かせたら、幅6~7センチ、厚さ1センチぐらいに細長くのばし、幅1センチ程度に切って、やや平たく形を整える。(のばす時、打ち粉をするとくっつきません)。

 

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  1. フライパンに、オリーブオイルとみじん切りしたニンニク、しょうがを入れて炒め、香りが出たら、くし切りした玉ねぎを加え、塩ひとつまみを入れて透き通るまで炒める。
  2. ①のアマランサス、トマトピューレ、塩を加え、全体がなじむまで弱火で煮る。

 

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  1. 鍋に湯を沸かし、塩をひとつまみ入れて④のニョッキを茹でる。沈んだニョッキが浮いてきたらOK。⑤のトマトソースに入れてからませる。

 

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201505_0「食の来た道」岩手県二戸の雑穀料理 掲載
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