【2023年3月1日発売】エールは消えない いのちをめぐる5つの物語

著者:志村季世恵
価格:1,650円(税込)
サイズ:四六判
頁数:208ページ
ISBN:978-4-8292-1005-5

2023年3月1日発売

 

この本が、生きることを大切にしているあなたに、
もしくは死について考えている人に、
母親を求めているあなたに届きますように。

誰もが経験する肉親や親しい人との別れ。そのとき心にぽっかり空いた穴を埋めるものは何でしょうか。さまざまな人に寄り添い、人生の最期を迎えるためのお手伝いをしてきたセラピスト志村季世恵さんの、いのちをめぐる珠玉のエッセイ集。樹木希林さんと過ごした晩年の日々や、自らの母を看取り、自分の痛みと向き合った経験も綴ります。巻末には、内田也哉子さんとの対談「母をおくる」も。

 

志村季世恵 しむらきよえ

バースセラピスト。一般社団法人「ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ」代表理事。
1990年「癒しの森」を故志村紘章と共に立ち上げ、心にトラブルを抱える人、末期がんを患う人に寄り添う。クライアントの数は延べ4万人を超える。(2007年「癒しの森」閉院)。1990年からダイアログ・イン・ザ・ダークの理事となり、多様性への理解と対話の必要性を伝える。現在は視覚障がい者、聴覚障がい者、後期高齢者とともに行うエンターテインメント、ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」を主宰。著書に『いのちのバトン』『さよならの先』(共に講談社文庫)、共著に『親と子が育てられるとき』(内田也哉子/岩波書店)などがある。

 


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目次

プロローグ

 

第1章
一番星になった娘
― 君ちゃんと勇くんのこと
長光寺というお寺/おひさまのような人/自分が産んでいない子を育てる/突然の出来事/一番星になったお母さん/大家族ごっこ/巣立ち

 

第2章
世界一美しいおむつ替え
― はーちゃんとお母さんのこと
はーちゃんとお母さん/世界一美しいと思ったおむつ替え/お母さんの上京/はーちゃんの力/失敗は成功のもと/あんみつのきれいな食べ方/母との別れ

 

第3章
姉妹のレシピ
― 希実さん麻実さんと、おばあちゃんのこと
菅野さんからの手紙/春のお彼岸/最大級の愛/意外な一面/秋のお彼岸/姉妹のレシピ/おばあちゃんの話

第4章
思いは生き続ける
― 樹木希林さんのこと
始まり/いのちは巡る/熟慮と実行/希林さんと裕也さん/さよならの先/全身がん 二〇一三年/一一年ぶりの三人での食事/入院/応援/家に帰りたい/葡萄

 

第5章
母の投げキッス
― 私の母のこと
大切な人がいないということ/春―家族や友人のいのちを繋ぐ/初夏―あきらめないこと/盛夏―幸せを作り上げる喜び/秋―新たな道を歩く/初冬―兆し/冬―最後の奈良旅行/二〇二二年元旦―最後の料理/次の春へ―母をおくった日/おしまいに栃の木の話

 

対談
母をおくる
内田也哉子×志村季世恵

 

あとがき

プロローグ


内田也哉子さんとの対談「母をおくる」

 

読者アンケートはがきより

  • 女性として共感できる内容が書かれていて、母娘や姉妹で揃って読めてとてもよかったです。(KKさん 愛知県 40代)

 

  •  

    高齢者福祉の相談員として20年弱従事しています。志村さんの寄り添う姿、誰も責めないパートナーシップ、温かさ、ソーシャルワーカーとしての目指すべき姿、核を感じ、学ばせていただきました。本屋B&Bでの稲葉先生との対談。ゆるやかな時間、穏やかな話し方、慈愛に満ちた姿を体感した後に、こちらの本を読み、色々な方から求められることの説得力がありました。またこれほどまでに人を信じられるのかを考えさせられました。(JTさん 東京都 50代)

 

  •  

    生きるとは、命とは、ということをすごく感じました。自身も他者へも大切に丁寧にしていきたいと改めて感じました。(IAさん 神奈川県 50代)

 

  • 季世恵さんの言葉のあたたかさ、優しさに何度も涙があふれてきました。「人がこの世を去ってからも応援の思いはずっと生き残る」自分が生きているのも誰かのはげましのおかげなのだと、ハッとする。愛を伝え、行動してきた方たちの思いを私も受け取れました。大好きだった亡くなった祖母に感謝の心が改めてわいてきました。この本を世に送り出してくださり、本当にありがとうございました。(KMさん 埼玉県 50代)

 

  • 季世恵さんのまわりに集う方々が、どんどん多くなり、人と人との縁がきずかれ、優しさにあふれていました。つらいお話もたくさんあったのに、なぜだか今、心がぽっかぽかです。(MAさん 東京都 40代)

 

  • ひとりで子育てをして苦しんでいるママ、実家の親に頼ることもできず、夫の協力も期待できない、だからひとりで頑張るしかない。そんな頑張るママ、頑張ることができず悲しい結末を迎えるママと赤ちゃんを救いたい思いで心理学を学び、保育士の資格をとりました。志村さんのされている“大家族ごっこ”子育ては助けてもらって当たり前ということに心から共感しました。又、末期がんの大切な人の心も支えになった経験もあり、とても近い話と思えました。(KMさん 大阪府 60代)

 

  • 希林さんが亡くなられた後「人間・樹木希林さん」を知りたくてあらゆる本を読みましたが、しっくりくる本にはめぐりあえませんでした。この本は、やっと「素の希林さん」に会えた気がします。本当にありがとうございました。志村さんの生き方、とてもすばらしいですね。感動いたしました。私が関われる子育て世代の方に少しでもエールをおくっていきたいと思います。志村さんの講演を聞く機会がありましたらぜひ、お伺いしたいと思います。素敵な本に感謝。(STさん 東京都 50代)

 

  • 私はこの世からサヨナラする時、人のことを思いやっておだやかな気持ちで亡くなることができるだろうか、と考えさせられました。姉妹が親戚の家に引き取られて少しずつお互いの思いが理解できるようになる章(第3章 姉妹のレシピ)が私はとても感動しました。一方的な見方で物事を考え、見てはいけないと反省させられました。(TMさん 茨城県 60代)

 

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