婦人之友2025年 8月号

表紙:「いつか見た景色」松尾ミユキ
発売日:2025年7月11日
価格:890円(税込)

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特集

井田典子さんアドバイス  わが家の紙の整理決定版!

日々、家の中に入ってくるお知らせや資料、郵便物。「いつか読むかも」と、山積みになっていませんか?代謝の流れを作れば、もう紙はたまりません。整理収納アドバイザーの井田典子さんが長年実践する、紙の管理法を伺います。

 

今こそ“紙トレ”!「その紙、本当に必要ですか?」
井田典子さんの書類置き場は「一番長い時間を過ごす」キッチンの一角。日々入ってくる紙への対応、必要な時にすぐ取り出せる管理法など、じっくりと教えていただきます。

 

夏休みには親子でプリント整理
子どもの長期休みに、親子一緒に紙の整理ができたらいいですね。

 

「両親の思い出」のものは、時をかけてゆっくりと
「亡き両親が残した手紙と記録は、しばらく整理できませんでした」と井田さん。思い出の箱を見せていただきました。

 

教えて! 井田さん   紙の片づけQ&A
読者から寄せられた紙の整理にまつわる悩みに、井田さんがアドバイス。モヤモヤ、イライラを解消してスッキリと!

 

戦後80年 平和特集

【対談】平和をつくる大学

戦後80年、いま世界は戦争と混迷の時代にあります。また、AIが全てを解決してくれるような錯覚も。「人が人らしくあるために」不可欠な平和の実現を、どうしたらわが事とできるのか。若い世代を社会へ送り出す高等教育に長く携わってきたお二人と考えます。

  • 金澤正剛(国際基督教大学 名誉教授・音楽学)
  • 森本あんり(東京女子大学学長・神学)

もりもとあんりさん 
1956年生まれ。宗教学・アメリカ研究も専門。79年ICU人文科学科を卒業後、東京神学大学、プリンストン神学大学博士課程修了。91年ICU大学牧師、2001年教授。12~20年まで学務副学長、22年名誉教授。著書に『不寛容論』『異端の時代』『魂の教育』ほか。
かなざわまさかたさん
1934年生まれ。57年ICU1期生として人文科学科音楽専攻を卒業。66年ハーバード大学大学院博士課程修了。同大学イタリア・ルネサンス研究所研究員、アールハム大学客員教授などを務めたのち、82年ICU教授。同大学宗教音楽センター所長を兼ね、2004年より名誉教授。著書に『古楽のすすめ』『中世音楽の精神史』『キリスト教音楽の歴史』など。

 

被団協の闘いの記録を後世へ

栗原淑江(ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会)

原爆被害の実態が何もわからなかった頃から、日本被団協が核兵器のない平和な世界を目指して活動した軌跡。それを守り、伝える活動がいま切実に必要とされる中、世代を超えて取り組む人たちがいる。

 

読者の投稿 いま、話したいこと

兄と私
土井千賀子(87歳・神奈川県)
15歳でこの世を去って行った兄。そんな兄がいて、私の87年があります。

あこちゃんのピアノ線
中村順子(62歳・石川県)
花火大会に行けなかった母は、ピアノが大好きな少女だった。

「あんな思い」のない世界に
牧 三佳(58歳・大分県)
戦時中の話をしなかった父。いま私にできることは──。

 

目次

特集
井田典子さんアドバイス
わが家の紙の整理 決定版!

014 今こそ“紙トレ”!その紙、本当に必要ですか?
024 夏休みには親子でプリント整理
026 「両親の思い出」のものは、時をかけてゆっくりと
028 教えて井田さん 紙の片づけQ&A
032 読者発 わが家は“これでスッキリ”

 

 

066 羽仁もと子著作集 新年の祈願
010 わたしの・すきな・もの 感染症カルタ 福岡伸一
070 今日のいのり 地の果てまで平和と公正が満ちるように 笹森田鶴
122 未来の余白から 最も小さい者のために 最上敏樹

 

 

戦後80年・平和特集

034 対談 平和をつくる大学
金澤正剛(ICU名誉教授)×森本あんり(東京女子大学学長)
046 被団協の闘いの記録を後世へ 栗原淑江 ほか
058 読者投稿Ⅰ・3篇 いま、話したいこと

 

暮らし

087 f-tomo ルーキーズ 味が染みて もっとおいしい! 夏野菜の切り方 きじまりゅうた
100 料理 夏に食べたい変わり丼 小林まさみ
110 祖母の味、私の味 羊羹のカリカリ 河合真理
086 つくってみました 浜内千波さんの「旬の野菜 まるごと使いきりレシピ」

 

読み物ほか

007 今、このひと 多様な誰もが自分らしく 山田なつみ(東京レインボープライド)
094 おはなし やぶれないバケツ いしいしんじ
074 こころの深呼吸 きれいなまなざし 海原純子
076 被災地より 輪島塗救出支援 大﨑漆器店を訪ねて
083 BOOK 不条理な世界で涙を流す 秋満吉彦
114 小説 家計簿物語 スーパーの人々 vol.5 原田ひ香

 

068 自由学園だより
128 友の会ニュース 旭川/松本
131 イベントお知らせ
132 生活歌集 選・小島ゆかり
135 生活句集 選・山西雅子
138 編集室から
140 f-tomoひろば
144 バックナンバー
146 編集室日記

 

編集室日記

 第二次世界大戦の終戦から80年の8月を迎えます。戦争が一人ひとりにどんな悲しみをもたらし、その暮らし、人生を変えてしまったのかを忘れず語り継いでいきたいと願っての平和特集。「人が人らしくある」状況を守っていくのもまた、私たち一人ひとりと、心に刻みたいと思います。
 福岡伸一さんの「感染症カルタ」はどきっとしますが、細菌とウイルスの違いとその対処、そしてコロナ禍の日々を再認識です。
 原田ひ香さんの「スーパーの人々」は、同じ登場人物の中で、主人公が今号新しく。視点の変わる物語の展開を、今後もお楽しみに。
 今年も早々に厳しい暑さや局地的な豪雨などが続いています。どうぞ気をつけて、休息しつつ、楽しい夏の日々となりますように。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号の料理・お菓子

夏に食べたい変わり丼 小林まさみ
いつもの親子丼や牛丼を少し変化させると、新しい味わいが楽しめます。1人の昼食や時間のない時にもどうぞ。

  • あじの胡麻味噌丼

 

  • トマト牛すき丼

 

  • 豆腐の薬味丼

 

  • 鶏味噌そぼろの親子丼/卵白、わかめ、えのきのスープ

 

  • いわしとなすの蒲焼き丼/ミニトマトの生姜ナムル

撮影:青山紀子

 

【祖母の味、私の味】

  • エゴマのキムチ

  • エゴマキムチの応用 お好み巻き

  • スイカとトマトのガスパチョ

 

【f-tomo rookies】味が染みてもっとおいしい!夏野菜の切り方

  • 蒸し鶏の梅味噌だれ

  • たたききゅうりの和えもの

  • なすとじゃこの煮もの

  • 豚バラ肉の麻婆茄子

撮影:徳山喜行

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