かぞくのじかん
特集
今だから伝えたい。暮らしの中の“ほんとうに”大切なこと3つ
暮らし方には個性があります。
現状も、願いも、理想もみんなちがいます。
でも、大きな枠で「生活」を見ると、似ているところがあるものです。
生活のスキルと、気持ちの持ち方。
はじめは上手くいかなくても、心配しないでください。
もとのもとの、共通点を探しながら。
真似をしているうちに、私らしいスタイルが必ず見つかります。
「このアイディアいただき!」というたった1つから、さあ、はじめましょう!
私からの3つ
- 予定のある生活●佐藤尚子さん「いつでも60点は必ずとる」生活はそこから楽しくなる
- 食べること●岡﨑直子さん「時間と手間をかけすぎない」。どんなごはんだっていいから、いっしょに食べる
- 住まう・整える●薬師寺祥子さん 上手くいかないときは悩んでないで変えてみたらいい
- お金のこと●望月伸子さん お金の使い方は、その人の生き方そのもの 「価値高く」使うということ
私がおくる3つのレシピ
- 野口真紀●家族のうれしい日はお家でできるカンタンごちそう
- サルボ恭子●忙しい毎日、ふたをしたら15分!!絶品おかず
- スズキエミ●どんぶりものでのりこえごはん
暮らし訪問 家族はこれからもつづく。 |
子育てを終えた先輩から― 今、思っていること~180人の先輩アンケートより~ |
第2特集
『かぞくのじかん』と考える
生きること、育つこと。子育てを共にのりこえる。
よい子育て、よい親、よい子ってなんでしょう。
考えても考えても、正解にたどりつける気がしません。
そうしているうちに、答えはどこにもないことに気づくのです。
みんなが通ってきた道だからー、そんな言葉で私の気持ちはとうてい鎮められません。
なぜならだれともちがうわが子が、今、目の前にいるからです。
苦しくて怒り散らした日もあります。少し冷静でやさしく受け止められた日もあります。
子育ては、いつもキラキラなんかしていないのです。
子は親の所有物ではなく、親は遠くない未来に子を手放していかなくてはなりません。
いつかわからないその日まで、子育ての葛藤と格闘はつづいていきます。
自分の価値観の中に閉じこもらず、私自身がどこに身をおくのか。
自分自身の内側を観察し、行きつ戻りつすることで、
親は子と心を通わせる手がかりを見つけるのかもしれません。
子どもと共に生きる機会を与えられた家族の日常が、小さな事件とおかしさと、あたたかさの入りまじった日々でありますように。
- 内田也哉子さん●子どもたちにお願い。どうか生きてほしい。死なないでほしい
- 西野博之さん●できないことに向き合うとき、子どもの心は豊かに成長する
- 西郷孝彦さん●変えるのはたいへんです。でも変えようとしなくちゃ
- 鳥羽和久さん●気づいてください。親が子に抱く不安は「私自身の不安」なんだと
- 柚木沙弥郎さん●これからを生きる子どもたちへ
スペシャル対談
子育て世代は社会を変えられるのか?
伊原剛志さん(俳優)× 坂本美雨さん(ミュージシャン)
子育て世代が次世代に残せるものとは、何でしょう。政治のこと、教育のこと。
大人自身も迷っています。社会に対して積極的に声を上げ、活動を続ける俳優の伊原剛志さん、ミュージシャンの坂本美雨さんとともに、今大切なことについて考えました。
目次
003 | かぞくのじかんの言葉 |
特集
006 |
今だから伝えたい。 |
008 |
私からの3つ
|
020 | どんなときものりこえられる 味つけの配合 3つ リズムで覚える、いつでもおいしい「1:1」「4:1:1」「3:2:1:1」 甘辛味/めんつゆ/照り焼きのたれ/中華風合わせ酢 など |
022 |
私がおくる3つのレシピ
|
030 | 暮らし訪問 家族は これからもつづく。●八島正年・夕子 |
033 | 子育てを終えた先輩から──「今、思っていること」 ~180人のアンケートより 子どもとの日々に大切にしたいこと/夫婦の関係/自分らしくいられるように |
暮らしの実用
036 | 山﨑美津江さんの Power Up !「家の整理は心の整理」 today’s key 話すことは、考えること。 |
038 | まぜるだけシリーズ うれしいおやつ シュークリーム アレンジ3種 ● 高吉洋江 |
044 | ワタナベマキさんのおいしい近道 第10回 鶏のガーリック塩マリネ |
第2特集
048 |
『かぞくのじかん』と考える
|
060 | スペシャル対談 伊原剛志さん(俳優)× 坂本美雨さん(ミュージシャン) 子育て世代は社会を変えられるのか? |
066 | 子どもたちの「自分で考える力」に種をまこう 『小学生の生活日記』&『小学生のこづかいちょう』 |
ワイワイガヤガヤのページ
067 | まんが「ワニーニのぼうけん その9」 ● tupera tupera |
071 | きいて、きいてー 明日、だれに話そうかな! |
072 | 7つのまちがいどこだ? ● なかがきゆたか |
074 | こどもお茶教室 お茶淹れ名人になろう ● 渡辺都(一保堂茶舗) |
076 | 子育て悩み中 第10回 トンネルからぬけられますように ● 大平一枝 |
078 | 木陰の物語 「331人の君へ」「口先、指先」 ● 団 士郎 |
083 | 世界って広いね! お母さんレポート フランス ● ヴァンダム宮内麻里 |
086 | みんなのじかん 『かぞくのじかん』から実践したこと、身についたこと/おたよりのじかん/お知らせ ほか |
092 | いつからでも新しく 羽仁もと子のことば 「唯今主義」 |
082 | みんなのページ(全国友の会、自由学園) |
089 | 家族を学ぼうオンライン講座<第4回>のお知らせ |
091 | 誌上マーケット(オリジナル商品、キットの販売) |
098 | From editors |
特別付録 今日は何曜日? Summer is here!
15年にわたりお届けしてきた『かぞくのじかん』、今号が最後の1冊となりました。日々、子育てのたいへんさにぶつかり、迷い、悩み、のりこえ、子どもたちの育つ力を共に信じてきた読者のみなさん。そんなあたたかい方々に『かぞくのじかん』は支えられてきました。
ほんとうにありがとうございました。
今号は暮らしから社会のことまで、編集部が伝えたいこと、一緒に考え続けたいことを盛りこみました。
今の社会は、子どもを産み、育てる人たちにやさしい環境とは言えません。子どもへの支援は少なく、教育も経済も先行きは不安です。そんな中ですが、私たちは生まれてきた小さな生命がほんとうの意味で大切にされ、ひとりひとりが自分の足元を耕しながら育っていかれる未来を、新しい視点に立ってつくっていきたいと、変わらずに希っています。
読者の方々との架け橋であった『かぞくのじかん 』ですが、また新しい形でみなさんと出合えるよう、編集部一同すすんでまいります。この1冊が、少しでも日々のお役に立つことを願いながら締めくくりたいと思います。
■かぞくのじかん編集部へのメッセージは time@fujinnotomo.co.jp へお送りください。
かぞくのじかん編集部のインスタグラム。雑誌の情報のほか、家族との暮らしを中心に「子育て・暮らし・家事」に役立つ情報もご紹介しています。
今号の料理・お菓子
【特集】暮らしの中の“ほんとうに”大切なこと3つ
予定のある生活 佐藤尚子さん
煮豚/人参のドレッシング漬け/玉葱ドレッシング
食べること 岡﨑直子さん
ドライカレー/ミニハンバーグ/ミートソース
【特集】暮らしの中の“ほんとうに”大切なこと3つ 私がおくる3つのレシピ
野口真紀さん 料理家
えびとブロッコリーと卵のサラダ
フライパンぎゅうぎゅう焼き
豚肉とあさりと揚げじゃが芋の蒸し煮
サルボ恭子さん 料理家
切り身魚とキャベツの重ね煮
鶏手羽先と常備野菜の塩バタースープ
豚肉とパプリカ、ピーマンのトマトバルサミコ酢煮
スズキエミさん 料理家
トマ玉と豚肉の炒めのっけごはん
しらすとくずし豆腐ののっけごはん
鶏ひき肉の親子煮のっけごはん
【まぜるだけシリーズ うれしいおやつ】シュークリーム アレンジ3種 高吉洋江
シュークリームが手づくりできたら!! と今回はその夢をごいっしょに。わが家でできるほんとうにおいしいシュークリームを教えていただきます。うれしいおやつのじかんを、かぞくでどうぞ。
- まっ茶のシュークリーム
子どもたちにも人気の味。凍らせてシューアイスにしてもいいですね! - シュケット
小さく焼いたシュー生地に甘みをプラス。ころころっとしたかわいらしいお菓子です。 - ミニシュークリーム
小さくかわいらしいミニサイズ。手軽にできるホイップクリームでどうぞ。
【ワタナベマキさんのおいしい近道】第10回 鶏のガーリック塩マリネ
今日のごはんを「おいしくつくりたい」その願いに毎回答えてくださったワタナベマキさん。今回もシンプルな味つけで、素材がおいしくなる方法を教えていただきました。
- 鶏肉のトマト炒め
夏に食べたくなるひと皿。ガーリック風味にトマトがよく合います。
- 鶏肉と丸ごとピーマンのガーリック蒸し
ピーマンを丸ごと蒸すと、種もおいしく食べられます。
- 鶏肉とキャベツのサラダ風マリネ
野菜がたっぷり食べられる一品。揚げた肉とほどよい塩加減のキャベツは相性ぴったりです。
読者から届いた感想
- 広島県 I M さん 40代
毎号楽しく読ませていただきました。毎日が慌ただしく、1週間、1カ月、1年…あっという間に過ぎてしまいます。『かぞくのじかん』には、そんな中で、立ち止まる時間をいただいていました。(これからどうしよう…)ありがとうございました。 - 福井県 K M さん 30代
図書館で初めて54号を読んで、子育て中の時間の使い方に悩んでいる時にピッタリの記事でうれしかったのをはっきり覚えています。正解のない子育てで迷う時にもいろんな視点からの話がのっていて、他の号も興味深く読んでいます。自分の誕生日プレゼントにと定期購読をはじめた直後の休刊は残念でした。年1回とかのスペシャル号でもいいので、また読める日を楽しみにしています。 - 神奈川県 F M さん 40代
娘が産まれた2008年からずっと読んできました。書店で売り切れの時もあり、定期購読にさせてもらったところでしたので、休刊とは残念です。わが家の本棚には歴代の『かぞくのじかん』が今もズラーっと並んでいます。今後は、今までの刊を娘の成長と共に読んでいた頃を思い出しながら、楽しく再読したいと思います。 - 宮城県 I M さん 30代
帰宅後から寝かしつけまで、家事と育児のやるべきことが多すぎて、バタバタしてしまい、イライラして落ち着きません。友の会の先輩とお話しできたり、教えていただける機会(zoom)があれば、参加したいです。 - 北海道 M Y さん 40代
『かぞくのじかん』をいつも楽しく購読していました。子育て世代には本当にありがたい記事、特集がつまっていて、自分の生活にも入っていることがたくさんあります。
婦人之友も定期購読しているのですが、それぞれの良さがあり好きです。『かぞくのじかん』が休刊してしまうのは淋しいですが、また復活して下さることを心待ちにしております。ありがとうございました。 - 青森県 F Y さん
羽仁もと子先生にとてもご縁のある八戸市内の幼稚園に息子が通い出したころからずっと愛読していました。仕事ばかりの日々に子どもが産まれ生活が180度変わってしまいました。毎日の生活で何をするべきなのか分からない私にとって『かぞくのじかん』は参考書のような本です。またいつかVOL.61が読める時を待っています。たくさんお世話になりました。ありがとうございます。