236号 秋 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

明日の友236号 秋

表紙:大野八生
発売日:2018年10月5日
価格:713円(税込)

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■編集後記 ←235号 夏 237号 冬→

「秋は小さな収穫祭です」と話す大野八生さんのお庭では、レモン、ライム、ベルガモット、りんご、イチジクなどを鉢植えしているそうです。表紙画に描かれた、果樹や猫や鳥を見ていると、本当に小さなお祭りのような華やかさがあり、元気をもらえます。

家計特集

60~90代 日々を豊かにする お金の使い方

年金生活は収入が限られるからと、消極的になりがち。
でも、大切にしたいことにお金を使えるように工夫して心豊かに暮らしたいものです。家計簿を見せていただきながら、実際にどのように暮らしているか伺いました。

 

暮らしとお金 私の選択 夢は予算でかなえる
岩元美智子さん(茨城県)
夫の脱サラ後、23年続いた学習塾を68歳の年に閉塾。結婚以来したいと願っていた、ソシアルダンスを60歳を前に夫婦ではじめました。12年前にパソコンソフトの『生活家計簿』(小社刊)にしてから、記帳を続けているといいます。現在は年金収入をベースに、純生活費の12%をダンスのレッスン代に充てています。「時間やお金には限りがありますが、生活を整理しながら、年金生活を楽しんでいきます」とう話す岩元さん。

撮影 佐藤克秋

 

暮らしとお金 私の選択 わが家をカフェに 将来への投資
武田順子さん(北海道)
6年前に伴侶を送り、59歳で調理のパートをはじめた武田さんは、料理を人に食べてもらうことが好きなこともあり、夫の残した退職金と貯金をこれからの人生への投資にと決心し、カフェをオープン。長年つけ続けている家計簿のおかげで、冷静にライフプランを描けたことも夢への後押しとなりました。現在は民泊も計画し、増築も。いくつもの活動が元気の源になっているようです。

撮影 境野真知子

 

家計簿まだまだつけています 終の住みか 4人の暮らしと純生活費
老後のお金は住居形態で変わります。都内在住、『高年生活の家計簿』をつける70・80・90代の家計とは。

 

  • 住み慣れた戸建て 60代で建て替え 向井さん(85歳)
  • 上京して 賃貸マンションで長女と近居 谷村さん(75歳)
  • 大病をして有料老人ホームに入居 相田さん(92歳)
  • 分譲住宅に暮らして45年 勝木さん(96歳)

 

あなたも予算のある安心生活を
実例の家計簿の数字を参考に、ご自分の予算を書いてみましょう。
✽記入表に直接記入できます。

 

対談

ことば 今も昔も

言葉が時代とともに変化していく中、常にわたしたちとともにある「ことば」。女子高生、SNS……流行り言葉の背景にあるものはなんでしょう。「ことば」に向き合い続けるお二人に、お話をうかがいました。

撮影 小宮山桂

 

健康特集

健康診断を活かした自己管理

林田憲明(聖路加国際病院顧問・聖路加フレンズ代表・内科医)

 

長寿社会を迎えて、日本人の半数が健康診断を受ける時代となりました。それは「早めに異常や病気を発見して、早めに生活の改善や治療をすれば、病気にかかりにくくなり、長生きすることができる」という思いからでしょう。
しかし、特に高齢者にとって、健診は水戸黄門の印籠のようにご利益のあるものなのでしょうか。
受診することによる無駄や、それよりもっと大切なことはないでしょうか。健診を日ごろからの健康管理にどう活かすのか、ご一緒に考えてみましょう。

 

目次

家計特集

008 60~90代 日々を豊かにする
お金の使い方

 

暮らしとお金 私の選択

010 夢は予算でかなえる 夫婦で年金20万円 岩元美智子さん
014 わが家をカフェに 将来への投資 1人暮らし年金14万円 武田順子さん

 

家計簿まだまだつけています

018 終の住みか4人の暮らしと純生活費 戸建て、マンション、ホーム

 

Q&A

024 保険のよりよい入り方、活かし方 菊池 亮・太田直樹
028 あなたも予算のある安心生活を
031

お出かけください! 全国900カ所で家事家計講習会

 

 

対談

034 ことば 今も昔も
米川明彦(梅花女子大学教授)
上柳昌彦(アナウンサー)

 

 

健康特集

073

健康診断を活かした自己管理
林田憲明(聖路加国際病院顧問・内科医)
現在行われている検査項目/健診で命にかかわる病気を見つけられますか/検査値を健康管理に活かす

082 あすのとも談話室
母が時々、父のことがわからなくなります 數井裕光

 

006 しぜんの仲間たち
ニホンリス 小原 玲
046

旅・もの・出会い
ノコギリ屋根のある街 井上弘子
――群馬県桐生市

032 手放せないもの
ふたつのこけし 木野 花

 

046

今から見る夢
中尾ハジメさん 環境社会評論家

055

料理
気どらない洋食レシピ 田中手古奈

 

064

少しの工夫ですてきな装い
アクセサリー、ゆったり自由に

095 あなたは安全?
命を守る「声かけ」と「お薬情報」 明珍美紀
084 いつの間に進化!?
血圧計のタイプと測り方 奈良 巧
088 人生百年学のすすめ
老いて歩けば② トイレやいずこ 樋口恵子
090 こんな本をひらいた
いいえ、私こそいったい誰なのか。 村田喜代子
092 随筆
祖先 森 武生
098

あの歌をプレイバック!

誰もいない海 本城和治

100 毎日のヨガ
効果は二の次 セティ秀子

 

102 頭の体操をしましょう
104 明日の友歌壇 松坂 弘選
106 明日の友俳壇 黒田杏子選
108 バックナンバーのご案内
109 明日の友アンケート
111 読者のたより
114 読者の投稿② 戦後73年 戦時を生きて
117 お知らせ・募金箱
118 編集後記・次号案内
071 十三浜 塩蔵わかめ・こんぶ購入のご案内

 

編集後記

強制収容所での体験を綴った『夜と霧』の著者、精神科医で心理学者のフランクルは、人間の心と体は病んでも、精神が病むことはないと書いていると、林田憲明医師(健康特集)。この「精神」は昔の日本人では「魂」、キリスト教なら「愛」に近いと。過酷な収容所でも希望を失わなかったフランクル――この夏、日本各地を襲った自然災害によって大切なものを失った方々にも、小さくても希望のあることを祈ります。

 

■明日の友編集部へのメッセージは asunotomo@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今号のレシピ

【気どらない洋食レシピ】
ミニローストチキン/人参とツナのしりしり/豚肉と野菜のぎゅうぎゅう焼き/コーンチャウダー/小松菜とベーコンのスープ/大根入りポトフ/明太子餅ピザ/りんごのコンポート

 

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