婦人之友2018年 10月号
←2018年9月号 2018年11月号→
■2018年10月号 編集後記
特集
\これからの生き方/ 手放す 選ぶ わたしの基準
それぞれの人生のステージで、自分の大切なものに向き合う4人の「わたしの基準」。1日を気持ちよく送るためのルーティンと、ときには冒険も。みなさんは、自分の人生にどんな基準をもっていますか?
50代、子どもの成長 これからの私
金子由紀子さん(エッセイスト)
「今日より若い日はない」
機織りと水泳。子育てと仕事に忙しかった数年前までは、運動音痴だし不器用だし……と思い、やってみたかったけれど、やることを遠ざけていました。ところが子育てがおちつき、たまたま機織りの講座を見つけ、水泳はYoutubeの動画で見て研究して、はじめてみたら意外とできてびっくり。「自分にはムリ。このトシで始めてもどうせできない」という思い込みを手放しました。

紡いでいく夫婦のじかん
渡辺真理子さん
夫は仕事、妻は家事と役割が決まっていた生活が夫の定年退職を機に、変化。渡辺さんは逆に外へ出る機会が増え、夫に家事のいくつかを任せるようになりました。それぞれのやり方を大事につつつ、生活の変化を受け止めてきて、これからの基準は「夫婦の時間をより豊かに」です。
ものも生き方も私らしく楽しく
竹山玲子さん(フードスタイリスト)
さまざまな人と関わりながら第一線で働く竹山さん。迷いながらも持ち続けるもの、手放すもののメリハリをつける、ものとのつきあい方を伺いました。
暮らしと仕事、持続可能に
平野馨生里さん(石徹白洋品店)
持続可能な暮らしはどうしたらつくれるか? と考え、小水力発電に協力してくれる地域を求めて出会った岐阜県石徹白(いとしろ)。必要なものはできるだけ自分たちの手で生み出す、この山の中の小さな集落の暮らしには、平野さんの“これからはこう生きたい”があふれていました。

座談会 時空しまめぐり特別編
島の魅力――暮らし、文化、そして海
本年の口絵「時空しまめぐり」の加藤庸二さん、国内外の海や自然、人々の生活を取材撮影して50年の中村征夫さん、日本に「スローフード」を紹介した島村菜津さん。
独自の生活文化を形成している「島」。豊かさと厳しさ、海の持つ魅力。そんな島と海を愛する3人が体験から、海に囲まれて暮らす人、海の生物の姿や自然とともに生きる知恵を語り合います。

シリーズ バリアのない社会へ
主婦の再就職―人生の第2ステージへ
子育てもひと段落、また後半の人生を考えて、主婦が再就職に踏み出そうとするとき、壁にぶつかることがあります。
したいこと・できること・求められることの間で、選択した人たちは――。
セカンドステージの第一歩/50歳の決断/低い期待と粘り強さで/読者の声

読者から取り上げて欲しいという声が多かったテーマです。思いきって再就職をした方々の体験談は、「壁」が、社会に、そして自分の心にもあるかもしれないと、考えさせてくれます。
4月にオープンした「f-tomoカフェ」。本誌執筆陣に月がわりでお越しいただき、皆さまと自由に語り合っていただく場です。筆者の方のご専門を入り口に「心地よい暮らしとは」「生きる力とは?」など、月に一度平日の夜、ご一緒に心豊かなひとときをもちませんか。(筆者トーク60分、オープントーク30分)
目次
■特集
\これからの生き方/
手放す 選ぶ わたしの基準
| 016 | 50代、子どもの成長 これからの私 金子由紀子 | 
| 022 | 紡いでいく 夫婦のじかん 渡辺真理子 | 
| 027 | 
 ものも生き方も 私らしく楽しく 竹山玲子  | 
| 034 | 暮らしと仕事、持続可能に 平野馨生里 | 
| 042 | 
 50代からの身軽な暮らし10 人生のトレリス 井田典子  | 
| 044 | エッセイ スキマの風景22 風呂で本を読む 平松洋子 | 
| 075 | 
 座談会  | 
■シリーズ バリアのない社会へ
| 088 | 
 主婦の再就職―人生の第2ステージへ  | 
| 072 | 羽仁もと子著作集 園を守るものよ 著作集『思想しつつ生活しつつ(下)』より抜粋  | 
| 124 | 今日のいのり 人生のクロスロードで 朝日研一朗 | 
| 116 | 未来の余白から あなたを忘れない 最上敏樹 | 
| 112 | 
 視角 「原発輸出入ノー」でつながる日英の人々(上) 藍原寛子  | 
| 010 | わたしの・すきな・もの ハンディ重量計 福岡伸一 | 
| 110 | 
 思春期の悩み相談 「私はイヤな人間でしょうか」(中2・女子) 回答者・あさのあつこ  | 
| 056 | 
 シンプル刺繍 秋の風景 農場とキノコ採り 山梨幹子  | 
| 152 | 十三浜わかめクラブ通信 塩蔵わかめ・こんぶ 秋の購入のご案内 | 
■暮らし
| 046 | 料理 2種の素材で味わう手間なし中国家庭料理 ウー・ウェン | 
| 053 | 
 気軽にできる今日のお菓子 シナモンロール 高橋武尊  | 
| 058 | ちょっとひとつみハーブとなっぱ ほうれん草 庄野幸子 | 
| 096 | 
 家計ルーム 持ち数調べで衝動買いが止まった  | 
| 102 | 家計簿をつけ通す同盟 2017年 給料生活者の生活費(支出) | 
| 104 | 
 健康往来 進化する関節リウマチの治療 沢田哲治  | 
■読み物
| 063 | 絵本 あのね 10 ミシンをふんでる ごとうみづき | 
| 068 | 
 今日、なに着ていこう ランチョンマット ひびのこづえ  | 
| 122 | こころの深呼吸 真実を歌う 海原純子 | 
| 132 | 小説 ひと箱のライフ 楊 逸 | 
| 128 | 
 Book なに? どうして? 鈴木 潤  | 
| 130 | cinema-女と男 アーティストとコレクター 松本侑壬子 | 
| 071 | 
 photo さんかく ときどき3 つやつや 三井昌志  | 
■口絵
| 007 | 時空しまめぐり 小豆島(香川県) 加藤庸二 | 
| 140 | 生活歌集 選・小島ゆかり | 
| 144 | 生活句集 選・山西雅子 | 
| 148 | 自由学園だより 佐藤史伸 | 
| 150 | 
 友の会ニュース 全国生活研究会  | 
| 157 | トークイベント f-tomoカフェ | 
| 158 | f-tomoひろば | 
| 162 | バックナンバー | 
| 163 | 
 11月号予告  | 
| 164 | 編集室日記 | 
気持ちよく暮らしたいという願いは誰でも同じ、でも年齢や生活の環境の違いで、ものごとの選び方、手放し方はさまざま。特集では4人の方にお話を聞きました。今の自分に向き合い、“わたしの基準”を見つけるヒントが詰まっています。
座談会では中村征夫さんが、加藤庸二さんに「“島”をライフワークにしたのがすごい。そこに行かなくてはならないし、資金も大変なのに」と。ご出席の3人は、自分で出かけ、撮影したり話を聞いたり、内外を動き回る方々。美しい写真や文章で伝えてくださるまでのご苦労と、それを乗り越える情熱を感じます。台風が多発、残暑の厳しい年でした。たまった疲れに気をつけて、秋を楽しめますように。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号のレシピ
【今日のおかず 2種の素材で味わう 手間なし中国家庭料理】
鶏もも肉とエリンギの蒸し煮/えのき茸と厚揚げのスープ/小松菜と卵のふんわり炒め/さつま芋の黒胡麻まぶし/鮭と長ねぎのオイスター炒め
【気軽にできる今日のお菓子】
シナモンロール
【ちょっとひとつみ ハーブとなっぱ】
ほうれん草とベーコンのキッシュ



                












