婦人之友2021年 7月号
特集
もっとやさしく、軽やかに SDGsのはじめ方15
「SDGs」と聞くと、「遠い世界のことのよう」と思う方も多いかもしれません。でも実は、私たちの家庭の中の小さな実践。それが豊かな未来や世界につながっています。まずは自分の好きなこと、興味のあることから。
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SDGs:Sustainable Development Goals |
毎日の買いものを「エシカル」に 末吉里花さん(一般社団法人エシカル協会代表理事)
今日スーパーで買ったチョコレートは、お気に入りのTシャツは、どんな国のどのような環境で作られたもの?エシカルは、手にするものの背景を想像するところから始まります。

すべての人に食事を NPO法人ふうどばんく東北AGAIN
まだ食べられるのに捨てられる食品(=フードロス)がたくさんある一方で、コロナ禍の中、毎日の食事もままならない人が増えています。仙台で今日も活動するAGAIN理事の富樫花奈さんに聞きました。

綿布団を「打ち直し」でふかふかに 1927年創業 石井商店・石井芳延さん(東京・池袋)
綿はリサイクルに最適な天然繊維。一方で、粗大ごみで多い「布団」。日本の技術「打ち直し」をすれば、長く快適に使えます。

子どもたちに学びの場を NPO豊島子どもWAKUWAKU ネットワーク 栗林知絵子さん
コロナ禍でも、学習支援を継続し、地域で子どもたちを支え続けている活動です。

座談会
一度きりの人生だから 生きたい場所で暮らしたい
コロナ禍で、働き方や暮らし方が変わりつつあるこの時代。過疎化が進む地方で、自分の生き方や暮らし、仲間とのコミュニティを楽しむ人たちがいます。そこには、現代の生きにくさを見直すヒントがありそうです。

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奥田裕久・美奈子(ユーチューバー)
三重県津市在住。裕久さんは、地元TV局の放送作家や地域活性化を行うNPOの代表を。美奈子さんは地域情報を発信するライターとして活動。夫婦でキャンピングカーのある暮らしをテーマに、YouTube「おっ!チャンネル」の配信を行う。 |
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鈴木みき(イラストレーター・漫画家) 札幌市在住。イラストレーター・漫画家。12年前に山好きが高じて山梨県北杜市に移住、8年間茅葺き屋根の民家暮らしを体験。移住生活についてまとめた『中年女子、ひとりで移住してみました』など、著書多数。暮らした町は9カ所にのぼる。 |
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鈴木菜央(NPO法人グリーンズ代表) 千葉県いすみ市在住。NPO 法人グリーンズ代表・greenz.jp 編集長。家族4人で35㎡の家に生活するなど、自身の暮らしを通して「関係性のデザイン」や「コミュニティづくり」を実験中。著書に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』がある。 |
時をつなぐ 100年前―今―100年後
生き続ける家 同潤会分譲住宅
能登路雅子(旧同潤会江古田分譲住宅佐々木邸保存会代表)
東京都練馬区に建てられ87年の佐々木邸は、今も戦前戦後の昭和の暮らしの様子を留めています。近代住宅のモデルを創った同潤会住宅。「縁側から近所の人が入ってくるような開かれた家でした」と語る一家の、未来につなぐ想い。

新連載 “コンパニオン栽培”で野菜づくり
組み合わせを上手に使って
保全生物的防除研究事務所代表・農学博士 根本 久
機械化される以前、幅広く行われてきた植物の組み合わせによる栽培。その知恵を生かすと家庭でも農薬を減らせ、効果的に収穫できます。

目次
特集
もっとやさしく、軽やかに
SDGsのはじめ方15
| 010 | エッセイ ガラパゴスからのメッセージ 福岡伸一 |
| 012 | エシカルな買いものガイド 末吉里花 |
| 020 | “ふうどばんく”読者の取り組み |
| 024 | 種をまくだけで 上野宗則 |
| 025 | エネルギーもモノも環境負荷減 エクベリ聡子 |
| 028 | 布団の打ち直し |
| 030 | 衣類のアップサイクル |
| 031 | 映画と交換ノート |
| 032 | 地域との関わり方 こまちぷらす |
| 034 | 子どもの学習支援 |
| 036 | “靴磨き”から始める小さなSDGs 明石 優 |
| 038 |
みんなの悩み研究室 「革製品の手入れ、どうしたら?」②靴
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| 096 | 羽仁もと子著作集 生命を与うるもの |
| 090 | 今日のいのり 聖書を読むということ 辻 学 |
| 132 | 未来の余白から それでも地球は動く 最上敏樹 |
| 126 | news watching 「ゆんたく」の交差点(下) 佐藤直子 |
| 118 |
10年後のフクシマ 「市民科学」をするキリスト者 片岡輝美さん 藍原寛子
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| 064 | 時をつなぐ 100年前―今―100年後 生き続ける家 同潤会分譲住宅 能登路雅子 |
座談会
| 072 | 一度きりの人生だから 生きたい場所で暮らしたい 鈴木みき/奥田裕久・美奈子/鈴木菜央 |
| 100 | 思春期の悩み相談 回答者・木村泰子 「ネガティブな友だちの力になるには?」 |
暮らし
| 050 | 料理・やさい上手 トマトときゅうりの初夏のおかず 新谷友里江 |
| 042 |
つくる手・えらぶ目 業務用の食器のよさを再発見 小川奈緒
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| 044 |
安部智穂さんの森ぐらし 7月、夏野菜
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| 060 | 新連載・コンパニオン栽培 組み合わせを上手に使って 根本 久 |
| 102 | からだと心 夏の不調に 養生と漢方 室賀一宏 |
読み物
| 086 | こころの深呼吸 美しいものをみつける喜びを 海原純子 |
| 138 | 羽仁もと子とその時代 ⑦ 森まゆみ |
| 088 | cinema 傑作は世界に敬意をもって挑戦する 大久保清朗 |
口絵
| 006 | 巣ごもりの仲間たち アカオネッタイチョウとオオグンカンドリ 福田幸広 |
| 094 | 自由学園だより |
| 108 | kakei+ 貯蓄や保険をどうつける? |
| 112 | 家計簿をつけ通す同盟 副食物費 |
| 114 | 友の会ニュース 豊橋/東京第一 |
| 116 | 友の会大会速報 |
| 146 | 生活歌集 選・小島なお |
| 149 | 生活句集 選・山西雅子 |
| 153 | 新しい講座のお知らせ |
| 154 | f-tomoの“わ”第1回開催レポート |
| 156 | f-tomoひろば |
| 160 | バックナンバー |
| 161 | 次号予告 |
| 162 | 編集室日記 |
梅雨から初夏へ、1日1日進む自然の力を感じます。福岡伸一さんはSDGsの記事で、そんな自然と人についてガラパゴスのカメの目から、語ってくださいました(連載はお休みいたします)。
9都道府県の緊急事態宣言は6月20日まで延長されることになり、新型コロナウイルス流行の暮らしへの影響が続きます。見るだけでも元気になりそうなトマトときゅうりのレシピで、旬の野菜に生気をもらえたら。
第1回 f-tomoの“わ”では、参加者の方々とのやりとりに編集部も刺激を受けました。さっそく、今号の特集でも紹介しました。今後も読者の皆さまと、さらに交流を広げ、生活から社会、世界へとつながる誌面を作りたいと思っています。
皆さまのご健康を祈りつつ。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号の料理
【やさい上手のおかずとキッチン】トマトときゅうりの初夏のおかず 新谷友里江
暑くなってくると体が欲する、みずみずしい夏野菜。今夜のごはんにすぐできる、手軽なおかずをご紹介します。
- きゅうりの冷やしワンタン
祖母から三代受け継がれた、実家のレシピです。つるりと食べやすいサイズで、きゅうりのシャキシャキ感を楽しめます。

- サルサそうめん
具だくさんがうれしい、冷製パスタ風のそうめん。レモン汁のきいた、さっぱりとした味わいです。

- きゅうりのじゃこきんぴら
炒めるとかさが減り、たっぷり食べられます。種はとらず、くったりとした食感を楽しんで。

- トマトとみょうがの梅和え
酸味のある組み合わせがさわやかな和えもの。みょうがの風味がアクセントに。

- 牛肉ときゅうりのピリ辛オイスター炒め
シャキシャキのきゅうりとパプリカに、しっかりと味のついた牛肉を合わせた夏の炒めものです。

- 鶏むね肉のトマトマリネ
しっとりとした鶏むね肉に、すりおろしたトマトがよくからみます。20分も漬ければOK!

- 万能きゅうりソース
パリパリの食感が楽しいソースは、写真の鯵など魚のほか、鶏肉のソテーや冷しゃぶなどにも。そのまま甘酢和えとしても、おいしく食べられます。

- たたききゅうりの豆腐和え
豆腐は水きりせず、ふんわりと仕上げます。塩昆布とわさびで味がまとまります。

- 夏にぴったりの「すりおろしトマト」
トマトを丸ごとすりおろすと、みずみずしさをより味わえます。ドレッシングにしたり、ミキサーいらずの冷たいスープは、朝ごはんにもおすすめです。

撮影:豊田朋子





















