就寝前のリラックスタイムには「おやすみなチャイ」
[モノと暮らしのストーリー・吉池浩美さん 05]
長野県東御(とうみ)市でチャイと焼き菓子を楽しめるカフェ「mimiLotus(ミミロータス)」を営む、吉池浩美さん。ネパールやインドを巡りながら、現地の人にチャイをふるまい、その旅の風景からインスピレーションを受けて、さまざまなアレンジチャイを生み出してきました。あたたかな飲みものでほっとひと息、リラックスタイムを過ごしませんか。
(文・婦人之友社、写真・吉池浩美)
就寝前のリラックスタイムには「おやすみなチャイ」
吉池浩美さん(mimiLotus[ミミロータス]店主)
心と体を整える、お風呂タイム
年齢を重ね、なんとなくの不調や疲れやすさを感じるようになったという吉池さん。寝る前には、体を温め、心を落ち着かせることを心がけています。
「私の日々のリセット時間は、入浴タイム。忙しかったり疲れていると、ついシャワーで済ませてしまいがちですが、体を温めて血行をよくするため、毎日必ず湯船に入ります。音楽をかけてアロマオイルを少し垂らすと、リラックス効果もUP。お気に入りはラベンダーの香りです」
(お気に入りのアロマオイル)
心地よい音や匂いに疲れた体が癒され、よく眠れるそう。その日の体調や気分に合わせて、好みのアロマオイルを選んでいます。
「アロマがなくても手軽にできる塩風呂もおすすめです。お湯を張ったお風呂に塩を少し入れて混ぜるだけ。体がポカポカ温まり、デトックス効果もあるうれしいお風呂です」
ゆっくりお風呂に浸かったあとに飲みたい一杯が、ミミロータスのオリジナルブレンド「おやすみなチャイ」ことルイボスマサラチャイ。
ノンカフェインのルイボスティー茶葉に、マサラチャイのスパイス=シナモン、カルダモン、ジンジャー、クミン、ナツメグ、クローブ、テジパットをブレンド。心落ち着くスパイスの香りとやさしい口当たりのミルクティーは、深くおだやかな眠りへと誘います。
ネパールでのできごと
(ネパールの首都カトマンズの街)
ある時、ネパールを旅行中に吉池さんは街中で急に気分が悪くなってしまったことがありました。
「真っ青な顔をして道端にしゃがんでいたら、小さな女の子が『うちに来て寝ていいよ』と声をかけてくれて。女の子だし大丈夫かなと思ってついていくと、お母さんが心配してスパイス入りの白湯を飲ませてくれたんです」
インドやスリランカの伝統医学「アーユルヴェーダ」で、スパイスが薬として扱われているように、ネパールでも体を温めたり調子を整える時に、スパイスが活用されているようです。

(ネパールのアーユルヴェーダ)
「そのお母さんが、小さい鍋に水とシナモン、クミン、コリアンダーなどのスパイスをポンと入れて煮出してくれて、それを飲んで少し寝たら、だいぶ体調がよくなりました。それから2日くらい、それだけを飲んでいたかな。
帰国してからも、なかなか眠れない時や体調がよくない時にはスパイス入りの白湯を飲むようになりました」
このルイボスマサラチャイを飲むと、ネパールでの母娘との出会いを思い出すという吉池さん。「いたわり」の思いもこめて生み出されたこのチャイは、おやすみ前だけでなく少し疲れた時やリフレッシュしたい時にも、ポカポカとやさしく包み込んでくれます。
(2025.10.08)
今回ご紹介した商品は、F-TOMO SHOP でもお求めいただけます。
ぜひご覧ください。
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吉池浩美 よしいけひろみ
1974年、長野県生まれ。15歳のとき、トレッキングで訪れたネパールで現地のチャイを知り、紅茶屋になろうと決意。自由学園卒業後、神奈川県藤沢の「紅茶専門店ディンブラ」にて10年間、磯淵猛(いそぶちたけし)氏に師事。2005年、鎌倉に「紅茶専門店ミミロータス」を開き、13年間営業の後閉店。1年間ネパール各地チャイをふるまう旅をする。現在は長野県・東御市にてチャイと焼き菓子の専門店「mimiLotus」を営む。2024年12月10日に初の著書『旅のち、チャイ ーチャイと焼き菓子のレシピ&旅ノート』を、婦人之友社より発売。
【Instagram】@mimiLotus