信州×ネパール 2つの故郷の「信州ブレンド」

[モノと暮らしのストーリー・吉池浩美さん 06]

 

長野県東御(とうみ)市でチャイと焼き菓子を楽しめるカフェ「mimiLotus(ミミロータス)」を営む、吉池浩美さん。ネパールやインドを巡りながら、現地の人にチャイをふるまい、その旅の風景からインスピレーションを受けて、さまざまなアレンジチャイを生み出してきました。あたたかな飲みものでほっとひと息、リラックスタイムを過ごしませんか。

(文・婦人之友社、写真・吉池浩美)

 


 

信州×ネパール 2つの故郷の「信州ブレンド」

吉池浩美さん(mimiLotus[ミミロータス]店主)

 

 

「これが今の“ミミロータスの味”」と吉池さんが表現するのは、香ばしくピリッとした後味がクセになる「信州ブレンド」。吉池さんの2つの故郷の味が合わさったブレンドティーです。

 

(信州ブレンドのブレンド中身)

 

1の故郷は、生まれ育った土地でありお店がある信州(長野県)。

「信州といえば、そば!の発想から、この信州ブレンドはスリランカ産ディンブラの茶葉をベースにそばの実と善光寺名物『七味唐辛子』をブレンドしています。

七味唐辛子の中身って知っていますか? 唐辛子、山椒、黒ごま、陳皮(みかんの皮)、けしの実、麻の実、柚子、生姜、紫蘇などの薬味を7種類調合したミックススパイス。日本のマサラ(ヒンディー語でスパイスミックス)ですね」

 

(ネパール山椒)

 

2の故郷は、中学生で初めて訪れ、それから何度も足を運んでいるネパール(01参照 ←リンク入れる)。このお茶にはネパール料理に欠かせないネパール山椒もブレンドされています。

「私が“ナマステ”(こんにちは)の次に覚えたネパール語は“ティムル”。ネパール山椒のことです。ヒマラヤの麓の山岳地帯で育つネパール山椒は、スーッとさわやかな香りとシャープでしびれのある独特の風味。他のスパイスと組み合わせることでより豊かな風味が生まれ、一度食べるとクセになるんですよ」

 

(信州ブレンド)

 

ミミロータス自慢の信州ブレンドは、独特の風味をストレートでも、濃いめに淹れてミルクティーでも楽しめます。

 

「実は信州ブレンドは、鎌倉のお店(200518年営業の「紅茶専門店ミミロータス」)で人気だったそばの実ハーブティーがベースになっています。今のお店をオープンする時に試作に試作を重ねて。今の味を作り出すまでけっこう大変で時間がかかったかな。

七味唐辛子とネパール山椒を加えたちょっとエッジの効いた味は、鎌倉で修業、独立後にネパールを旅行し、ホームタウンである信州に戻ってきた、まさに今のミミロータスの味です」

 

(2025.10.15)

 

今回ご紹介した商品は、F-TOMO SHOP でお求めいただけます。

ぜひご覧ください。

 

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吉池浩美 よしいけひろみ
1974年、長野県生まれ。15歳のとき、トレッキングで訪れたネパールで現地のチャイを知り、紅茶屋になろうと決意。自由学園卒業後、神奈川県藤沢の「紅茶専門店ディンブラ」にて10年間、磯淵猛(いそぶちたけし)氏に師事。2005年、鎌倉に「紅茶専門店ミミロータス」を開き、13年間営業の後閉店。1年間ネパール各地チャイをふるまう旅をする。現在は長野県・東御市にてチャイと焼き菓子の専門店「mimiLotus」を営む。2024年12月10日に初の著書『旅のち、チャイ ーチャイと焼き菓子のレシピ&旅ノート』を、婦人之友社より発売。
【Instagram】@mimiLotus


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『旅のち、チャイ』
1,815円(税込) 詳細⇒