「本当に不自由を感じるちょっと前」がポイント! 橋本麻紀さん流モノの選び方

 

今の自分や家族にとって”便利なもの”とは――。

 

シニア世代の暮らしのアドバイザーとして、様々な“生活の困りごと”に向き合ってきた、橋本麻紀さん(シニアの片づけコンサルタント)。ご自身も60代となり、日々筋力などの低下を感じるといいます。

そんな橋本さんが、“自分にとって便利なもの”を見つけるためにポイントとしていること、そして実際に橋本家で活躍している道具についてうかがいました。

 

【プロフィール】

シニアの片づけコンサルタント・橋本麻紀

はしもと まき家族の介護をきっかけにさまざまな整理収納の技術を学び、シニアの片づけ指南をライフワークに。著書に『60 歳からの笑顔で暮らせる片づけ術』(河出書房新社)など(撮影=米谷 享)。

 

 

自分を助ける道具に出合う、3つのポイント

 

①タイミングは“なんとなく”不便…と思った、その時!

生活に新しいものを導入するなら、実際に体力が落ちた後ではなく、できるだけその前段階に。「持てない、開けられない」ではなく「持ちづらい、開けにくい」と感じ始めたら、ぜひ補助してくれるものや代替のものを探しましょう。自分に合った使い方を考えたり、使い方に慣れておくことで、いざという時に安心できるからです。

 

②自分的「便利ポイント」を整理する

自分が長く使っているモノの、どこが気に入っているのか、なぜ使い続けていたのか、逆にどこに不便を感じたのかを整理してみましょう。選ぶ基準がはっきりし、もっと自分を助けてくれる、新たな“定番”と出合いやすくなります。

 

③「一器多用」と「軽い力」

橋本さんの“ものを選ぶポイント”は「一器多用できる」ことと「軽い力で持てる・使える」ことの2つ。握力が下がって、万一落として危ないものは極力避けたいし、いかに便利でもモノは極力増やしたくない。そこから、ひとつで複数用途を兼ね備えられるものと、軽い力で持てたり開けたりできるものを選んでいます。

 

 

橋本家の台所で活躍中!
ストレスなくラクに使えるオススメグッズ

 

●もてなし鍋 share with Kurihara Harumi

(ゆとりの空間)24cm、約1.2kg、色・マスタード、9,900円

 

軽くて、鍋もの、炒め煮、オーブン料理など万能に使える一器多用の優れもの。色や形がオシャレで、食卓に鍋のまま料理を出しても、違和感がない点もお気に入り(詳しくはこちら)。

 

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●ゆびさきトング

(オークス)長さ14.7×高さ4.5cm、約60g、1,650円

手になじむ形で、自分の指のような感覚で使える。揚げたてのコロッケをつぶさずに持てたり、薄い肉を一枚ずつ剥がせたり。指先の力が落ちてきた今、とても重宝している(詳しくはこちら)。

 

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●ゼスターグレーター

(Microplane/池商)全長31.8×幅3.5cm、約92g、3,000円

持ち手が長いため、片手で持って硬いものも力を込めずにおろせる。生姜や柚子、チーズなどを、料理の上に直接振りかけられ、洗いものも減らせる。(詳しくはこちら)。

 

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●ぶんぶんチョッパー5

(K&A)直径12.5×高さ14cm、900ml、1,738円

 

軽くひもを引くだけで、手動であっという間にムラなくみじん切りができる。丸洗いでき、電源いらずでコードが水にぬれる心配もない。夫婦ふたりの暮らしにはもってこい(詳細はこちら)。

 

 

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2024年1月発売の「暮らしのお助け道具と知恵130」では、ここで紹介したもののほかにも、橋本さんが同居されていたお義母さまとの暮らしで、本当に役立ったモノや、スマホの便利な活用術、記憶力に自信がなくなっても「日々のうっかり」を減らす工夫など、さまざまなグッズや知恵をたくさん紹介してくださっています。

 

楽しみながら、自分や家族の暮らしをちょっと便利に、快適にしてくれるのが、「お助け道具と知恵」。ここでは紹介しきれない、達人・橋本さんのアドバイスを、ぜひお見逃しなく!

 

無理せず「ラク」を探そう お助け道具の見つけ方

(イラスト=赤池佳江子)

 

別冊明日の友

暮らしのお助け道具と知恵130

暮らしを楽しむ7人と、目利き5人のおすすめする「いちおし道具と知恵」が全部で130点!上手にものに頼りながら、心踊る毎日を過ごすヒントをお届けします。

 
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